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SUGIZOさんの最新ギターシステム紹介(7) LEVELING AMP [音楽]

今回からようやくメインラック側の内容となります。もうすでに5月に入り、製作完了してから半年が過ぎようとしています。興味を持って読んで頂いている方には申し訳ないのですが、ゆっくりおつきあいください。

今回の2012_11150004.JPGSUGIZOさんのシステム用に新規で開発したユニットの中にレベリング・アンプ(LEVELING AMP)と呼んでいる、出力レベルをプリセットし、MIDIで制御できるユニットがあります。

なぜ、このユニットが必要になったかが、SUGIZOさんのシステムにおいて非常に重要です。SUGIZOさんのシステムでは、3系統(メイン、クランチ、ディレイ)の出力ラインがあり、それぞれ同時に出力させる事ができます。それぞれの出力用にキャビネットが3台用意されていて、3台同時に鳴らされるれることもあれば、1台しか鳴らされない事もあります。それぞれの組み合わせ、音色の組み合わせによってPAから再生する音量差が生じてしまいます。この音量差を整え、必要なレベルを決めて行く事で、意図した音量をPAから出す事ができるわけです。常時、PAエンジニアがそれぞれの楽器の音量をフレーズによってコントロールしているわけではありませんので、あらかじめレベリング・アンプで音量を決めておく事は、演奏するサイドの表現方法として重要なポイントとなります。聞かせたいフレーズは音量を少しあげる、引く所は音量を下げる。など、音量のコントロールは非常に重要なのです。

2012_11150007.JPGSUGIZOさんのシステムを構築する上で、このユニットの開発がスケジュール的に一番タイトでした。リハーサルが始まる前の半年以上前から開発はスタートしていたのですが、世の中に無い製品を生み出すというのは、非常に困難です。DSPを使用したり、VCA専用のICを使用すれば、それほど難しくはないのですが、音質が非常に重要でしたので、デジタルでコントロールするアナログ回路を開発しました。入り口から出口までアナログ信号の状態ですので、高音質を確保しながらレベルのコントロールをする事が出来ました。

このユニットは、3チャンネル分が内蔵されています。ディスプレイ部には、プリセット番号表示と現在のレベルの表示がされるようになっています。このユニットはラインレベル用で、レベルは0から+6dBまで可変させる事ができます。128段階のステップでプリセットを行うことができます。

2012_11150013.JPGリアパネルはこのようになっています。EXP端子はボリュームペダルを接続し、0から128のステップを将来的にコントロールできるように設けておいた端子です。

アンプのセンドリターンにこのレベリングアンプを接続し、マスターレベルコントロールとして使用したい場面は非常に多いと思います。今までは、マルチエフェクターのボリュームコントロールに頼らざるをえなかったと思いますが、このレベリングアンプを製品化して、いろんな方のシステムでお役にたてるように準備したいと思います。

次回は、ミキサーユニットについてご紹介いたします。



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SUGIZOさんの最新ギターシステム紹介(6) Pedal Fxセクション [音楽]

DSC07607.JPG今回はSUGIZOさんのギターシステム、 Pedal Fxセクション。使用されている個々のエフェクターを紹介いたします。

アンプに入力される手前で接続するエフェクターの為に用意された12ループ分のセンドリターン回路には、下記のエフェクターが接続されています。

LOOP1: iSP DECIMATOR
LOOP2: CRY BABY DCR-15R (メインラックマウントされている)
LOOP3: Whammy2 (SUGIZOさんの足下に置かれた黒いWhammy)
LOOP4: BOSS/GE-7とWhammy DT
LOOP5: Providence/VELVET COMP
LOOP6: MXR/Phase90 (Script)
LOOP7: Custom Ring Modulator
LOOP8: Free The Tone/GIGS BOSON
LOOP9: EVENTIDE/MOD FACTORとTIME FACTOR
LOOP10: Providence/PD-3 Booster
LOOP11: Maxon/PDM-1
LOOP12: BOSS/RE-20

iSP DECIMATORは、ステージのコンディションによって、ギターのピックアップがノイズを拾ってしまい演奏に支障がある場合に使用されます。

CRY BABY DCR-15Rはメインラックに組み込まれています。このモデルは、ワウをかけるためのフットコントローラーをステレオケーブルで接続します。かなり長くケーブルを延ばして使用する事ができます。ラックが置かれているステージ袖とステージの距離が離れていても、信号を直接ステージまで引っ張る必要が無いので、音質、ノイズの面で有利です。

2013_01130043.JPGWhammy2はSUGIZOさんが好んで使われています。Whammyはタイプ(時代)によってサウンドが異なりますが、このモデルはSUGIZOさんのギタープレイには欠かせないエフェクターの一つです。
ステージ袖からステージまで信号が送られ、Whammy2を通って、ステージ袖まで戻ってきます。
この信号ラインは出力側に信号用の出力トランスが入っていて、ケーブルを20〜30m延ばしても信号の劣化がほとんど起こりません。また、グランドループも形成しませんので、ハムノイズの発生も皆無です。ループ12のRE-20も同じ方法で接続されています。

BOSS/GE-7はリハーサル時にギターの音色を揃えるために用意されました。本番ではあまり使用されなかったと思います。

Whammy DTはドロップチューニングの為に使用されています。一部のフレーズをプレイする時のみ、Whammy DTがオンになります。

そしてコンプレッサーにはVELVET COMP、フェイザーにはMXRのビンテージのScriptタイプのPhase90がチョイスされています。

ギターソロ時用としてFree The Tone/GIGS BOSONと以前にカスタムで製作させていただいた、Ring Modulatorがループ7と8に接続されています。一音聞いたらすぐに分かるSUGIZOさん独自のソロサウンドは、GIGS BOSONとこのカスタム・リングモジュレーター、ディレイ、そしてEVHアンプから作られています。

EVENTIDEのMOD FACTORとTIME FACTORは同じループにシリーズで接続されています。それぞれ、MIDIで接続されていますので、MIDIによってエフェクトon/off、プログラムチェンジが行われます。

BOOSTERにはProvidence/PD-3が今回選ばれました。ブースターはリハーサル時に色々試し、一番相性が良かったのがPD-3でした。このブースターも私が以前設計したモデルです。

そしてSUGIZOさんが使用していることで有名な Maxon/PDM-1。独特なモジュレーションサウンドを演出します。

最後に「THE ONE」ではSUGIZOさんがマニュアルで操作する場面も出てくるRE-20。RE-20って使い方によって、こんなサウンドが出るんだ!と驚きました。エフェクターって使いこなす人によって、生かされるんだなと痛感しました。

Pedal Fxセクションの紹介はこれでおしまいです。次は、メインラックユニットのご紹介に移りたいと思います。


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一年間、たくさん製品化しました! [楽器機材]

季節が変わりようやく春がきました。今年の春も短いかもしれませんね。あっという間に暑い夏が来そうです。
4月に入って、この一年を少し振り返ってみました。

独立して、フリーザトーンとして動き出したのが2011年7月。2011年12月下旬に現在の場所に引っ越しをして、2012年1月から4月にかけて、UVERworldの信人さんのベースシステムSIDのShinjiさんのギターシステムを製作しました。 夏から秋にかけては布袋さんのペダルボードSUGIZOさんのカスタムシステムを製作。日本以外で使用される場合も想定したシステム製作を行いました。

その間、生産中止にしていたフリーザトーンカスタムエフェクターのリニューアルに取り組みます。

OVERDRIVE/SOV-2
FINAL BOOSTER/FB-2
QUAD-ARROW DISTORTION/QA-2
BASS BLASTER/BB-2
HEAT BLASTER/HB-2

このラインナップは全て一台一台、私と、フリーザトーンもう一人の技術者/佐藤の手によってダブルチェックを行っています。一台一台、音出しを行い、何かが変だと感じたら、その個体は出荷しません。再度、原因を調べ、修正した上で出荷します。これがカスタムラインナップと言われる所以です。古くから製品に対して、この個体はアタリだ、この個体はハズレだ、と言われていますし体験もしてきました。少しでも当たり外れがないように、高いクオリティーを維持するように努めています。問題は、一台一台製作するのにかなりの時間を要する事です。そのため、いろいろな販売店の方に扱って頂きたいと思っているのですが、現状は難しい状況です。良い方法を考え、もう少し多くの方に使っていただけるように、改善策を考えたいと思っています。

そして、プロミュージシャンの方だけに限定製作していた
SILKY COMP
協力していただいた会社のおかげで新しいフリーザトーンカスタムのラインナップとして製品化する事ができました。

そして、フリーザトーンブランド初の一般向けに設計したエフェクターが、
GIGS BOSON
IRON FOREST
の2機種。特にGIGS BOSONは、国内では布袋さん、SUGIZOさん、ポルノグラフィティ/新藤さん、SID/Shinjiさんなど多くのミュージシャンにもご使用いただいて評価していただきました。

シグネチャーモデルにも取り組みました。
国内アーティストでは、奥田民生さんのシグネチャーモデルOT DRIVE
海外アーティストでは、Matt SchofieldシグネチャーモデルMS SOV SPECIAL

あこがれのアーティストと同じサウンドを出したい、同じモデルを入手したいと言う気持ちは、私も同様に持っています。同じ物を同クオリティーで製作することは、1台最高の物を作る事より難しい技術だと私は思っていますが、生産した全てに対して、厳しい目を持つ事でクリア出来たと自負しております。今年3月末、無事にOT DRIVE全ての生産が完了し、皆様のお手元に届ける事ができました。OT DRIVEは限定100台生産ということで、奥田民生氏にシリアルナンバー1をお届けし、シリアル2番から101番までを一般の方に製作いたしました。

Matt Schofieldシグネチャーモデルは、初の海外アーティストとのコラボレーションという事で、時間はかかりましたが、納得できる物を製作することができました。このモデルを設計している時、本当に心が落ち着いていて、感覚が研ぎすまされていたのを覚えています。一年のうち数回しか来ないのですが(苦笑)、凄いタイミングでこの時が来ました。その感覚で製作した製品は、国内外問わずミュージシャンには伝わるんですね。本当に良い経験になりました。このモデルは2013年12月末まで生産される期間限定品です。

そして、フリーザトーンの名前が広まったのは、おそらくソルダーレスケーブルがきっかけだったと思います。
ニッケルタイプのストレート ソルダーレスプラグ SL-8S
ニッケルタイプのLアングル ソルダーレスプラグ SL-8L
ゴールドタイプのストレート ソルダーレスプラグ SL-8SPro
ゴールドタイプのLアングル ソルダーレスプラグ SL-8LPro
専用のソルダーレスケーブル CU-416

それぞれ、キット化する事で、一般の方が購入しやすくなったと思います。独自の段ボールパッケージも非常に好評です。

そして、プロミュージシャン専用にカスタムで製作してもらっていたCU-6550ケーブルを一般的に発売できるようにメーカさんと協力し、発売までこぎ着けました。生まれたのが、
CU-6550LNG
CU-6550STD
の2種類です。LNGはLONGの略でプラグが長く、ストラトタイプの舟形ジャックに挿した場合でも、抜き差ししやすい構造です。
STDはStandardの略で、標準タイプのプラグを使用しています。
それぞれ、ストレートタイプとLアングルタイプを新規に設計しました。プロミュージシャンに提供していたクオリティーをそのまま維持するために、私ともう一人の技術/佐藤、そしてケーブルメーカーの超ベテラン1名の合計3名だけが、このケーブルを作製しています。おそらく誰が作製しているのか、分かるブランドは、そうないのではないでしょうか。

ソルダーレスケーブルを発売していましたが、誰もが使用するわけではありません。ハンダ付けしたタイプを愛用されている方も多くいらっしゃいます。エフェクターとエフェクターを接続する為に、使用しやすく、断線しにくく、また配線が美しく見えるリンク専用ケーブルを作りたいと考えました。断線に至るメカニズムを解析し、これまでに無かった新しいプラグを開発しました。そうやって生まれたのが、
CU-5050
です。

CU-6550CU-5050ともに環境を考慮し、パッケージには段ボールタイプの外装箱、ハンダには無鉛ハンダを使用しRoHS対応となっています。

私のライフワークになっているルーティング(スイッチング)関連製品は、大きな第一歩を踏み出せた年となりました。ARC-3 Audio Routing Controllerの発売がそれにあたります。今まで私にとってもMIDIの設定は、本当にわずらわしいものでした。一般的に販売されている製品では、すぐに設定を確認したくても、何階層も入っていかないとどうなっているのか確認できません。初めてRocktronのブラッドショウシステムRSB-18R&Fに出会ってから24年もかかりましたが(笑)、ようやく頭に思い描いていた第一歩を踏み出せたと思います。まだまだ進歩して行けると思いますので、これに満足せずチャレンジして行きます。

ARC-3の周辺機器として、ARC-3同士をリンクさせるリンクケーブルも準備しました。また、要望がそれほど多くないのでは?と思っていた、Signal Junction BoxのJB-41とJB-82。プロミュージシャンに製作したカスタム品として一番多く製作したのが、このシグナル・ジャンクション・ボックスなのですが、一般的にはそれほど認知されていないと思い、必要とされている方だけに製作しようと受注生産の形で発売しました。ところが考えが甘く、皆さんしっかりチェックされていて、シグナル・ジャンクション・ボックスを使う利点をしっかり理解されいるんですね。現在、お待ちいただいている方には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

そして、最後に今月2日に発売されたのは、ACパワーディストリビューターPT-1D&PT-2の2機種です。
この製品は本当に難産でした。一度、PSEの申請が通らず、いったん諦めかけた製品でもありましたが、気持ちを切り替えて再トライし、ようやく発売することが出来ました。ハイカレント出力はMAX300mAで、EventideのTime FactorやMod Factor、StrymonのTime LineやMOBIUSには対応していませんが、100mAでは対応できないBOSS Twin Pedalシリーズや、100mAでは余裕が少ないHARDWIREシリーズのリバーブやディレイ、そしてフリーザトーン製のSOV-2/OVERDRIVEなどが余裕を持って使用することができます。

更に理想を目指して、製品作りに没頭しようと思います。頭の中には、多くの製品が発売はまだかまだかと待ち構えています(笑)
皆様、今年度もよろしくお願いいたします!





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フリーザトーン・今日のつぶやき(251)~(260)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(251)~(260)をまとめました!

(251)楽器用アンプに主に使用される12AX7ですが、これは米国系規格の呼称です。同じ規格でECC83がありますが、これは欧州系の呼称です。この他、12AX7の高信頼管である7025や5751、軍仕様のCV4004があり、同様に互換性があります。

(252) 昨日は、12AX7/ECC83についてつぶやきましたが、今日は12AT7です。12AX7よりローゲインでリバーブ回路によく使用されます。12AT7はECC81、6201、CV4024の呼び方があります。

(253) 昨日は、12AT7/ECC81についてつぶやきましたが、今日は12AU7です。12AT7より更にローゲインです。12AU7はECC82、6189、CV4003の呼び方があります。

(254)最高峰と言われるMullard(ムラードまたはマラード)製の人気のECC83には文字の印刷が白色と黄色があります。昔、イギリスエンジニアに聞いた話ですが、テスト後、性能が上には白、中には黄、下はシルクを入れずOEM製品となったそうです。

(255) 楽器用に使用される12AX7、12AT7などのプリ管の名称をご紹介してきましたが、プリ管の中には回路が二つ入っています。プリ管を動作させるためには、ヒーターに電流を流して熱する必要がありますので、パワー管だけでなくプリ管も熱くなります。

(256)検討に検討を重ねて、最高の物を!と思って製品を完成させても、しばらく経つと、欠点が見えてきて、まだまだ完成にはほど遠い。簡単には完成品を作れない物です。

(257) アンプやエフェクターのツマミ(ボリューム)の位置は、機器の設計によって異なりますので、センター位置を基準に考える必要はありません。あくまで、音を耳で確認しながら設定していきます。

(258) 人間の耳は結構だまされやすく、例えば低音域が十分に出力されている場合でも、高音域が強く出ている時は、低域が出ていないように感じます。人間の耳は比較に対しては敏感ですが、絶対的な量を把握する事に対しては、弱い傾向があります。

(259) ディレイタイムの設定は、曲のテンポが基本になり、そのテンポに合わせて4分や符点八分などディレイタイムが決まります。フレーズによっては、そのタイム丁度に合わせてしまうと、他の楽器と合わさって聞こえずらくなります。
ディレイの音が聞こえにくいと、ディレイのレベルを上げすぎてしまい、フレーズがさらに聞こえにくくなってしまいます。これを避ける為、ほんの少しディレイタイムを長めにすると、ディレイのレベルが小さくても聞こえてくるようになります。

(260)バッテリーの使用期限は重要です。テスターで電圧を測り電圧が問題ない場合でも、実際にエフェクターに接続し使用すると、電圧が下がってしまい正常に動作しない場合があります。眠っているバッテリーを使用する際は使用期限を確認しましょう。
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SUGIZOさんの最新ギターシステム紹介(5) Pedal Fxセクション [音楽]

2013_01130055.JPG今回は、SUGIZOさんの最新ギターシステム紹介(5) Pedal Fxセクションです。
このセクションがSUGIZOさんのシステムの最もハードルが高く難しい箇所でした。小型化をしながらサウンドクオリティーを維持しなければならない部分です。ペダルエフェクターのすぐ下にある平らな大きなユニットが、今回カスタム製作したユニットです。扱う信号レベルは-10dB。ノイズが入り込まないようにすべての入出力はバランスタイプに設計しました。合計12個のエフェクターが接続できるように12ループ分を用意。センドとリターンにはそれぞれレベル調整が付いています。通常はラックタイプで製作するのですが、今回は小型化するため、ボードに載せる事ができるように新規に設計しました。今まで作った中で一番大きな筐体サイズです。筐体を回転させながら、ワイヤリングを行わないと手が届かないサイズでした。通常の設計だと、ラック7U分の機能がこのユニットに組み込まれています。

2012_11150089.JPGこちらの写真に写っているのが、シグナル・ジャンクション・ボックスです。信号の受け渡しをこのボックスにまとめ、接続を素早く確実に行います。このジャンクション・ボックスは非常に重要な役割を担います。音質も非常に重要となる場所ですので、フリーザトーンのノウハウがたっぷり詰め込まれた設計となっています。このモデルは、JB-41/JB-82としてフリーザトーンから発売しています。ご興味がある方は、チェックしてみてください。

2012_11150140.JPG次にご紹介するのは大きな長方形型の電源ユニットです。このユニットの中には合計10系統の電源が独立して内蔵されています。使用するエフェクターが決まっていますので、それぞれに対して最良の電源が供給できるように設計しました。また使用する電源トランスは、高級なトロイダルタイプを使用しています。この電源ユニットを使用する事で、飛躍的にサウンドが向上しました。

次回は、個々のエフェクターについてご紹介したいと思います。
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フリーザトーン・今日のつぶやき(241)~(250)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(241)~(250)をまとめました!

(241) MIDI THRUは、MIDI INから入力された信号と同じ信号を出力する端子です。ハード•スルーと呼ばれるハードウェアを使ったタイプと、ソフト•スルーと呼ばれるソフトウェアを使ったタイプがあります。

(242) MIDIの信号は、MIDI IN>>MIDI THRU>>MIDI IN>>MIDI THRUと順番に接続していきます。このルートが長くなったり、接続している機器が多くなると、正常にMIDI機器が切り替わらない場合があります。

(243) <前回の続き>正常に動作しない場合は、まず使用するMIDIケーブルを短くします。それでもダメな場合は、ソフトスルータイプのMIDI機器をなるべく最後に接続したり、MIDI THRU BOXを使ってパラレル接続をします。

(244) <前回の続き> MIDI THRU BOXを使用するメリットは、誤動作を防ぐためだけでなく、ケーブルの接触不良や断線による、システム全体に及ぼす影響を最小限に留める役割もあります。

(245) MIDIケーブルを長く伸ばし過ぎると、正常にMIDIデーターを送れなくなります。ケーブル長は15m以内と規格で定められています。

(246) MIDIに対応しているエフェクターが増えてきました。MIDI機能により、曲に対してディレイの掛かりやタイムを合わせたり、サウンドの幅を広げる事ができます。今までMIDIに対して難しいと感じていた方も是非トライしてみてはいかがでしょうか。

(247) MIDIペダルやスイッチングシステムをマスターとして機器のコントーロールをしている場合で、MIDI INがある場合は、シーケンサーと同期させて音色を切り替えて行く事が可能です。シーケンサー等に音色切替を任せ、自分はプレイに専念する訳です。

(248) 真空管には、ほぼ同等の性能、仕様を持つ物でも地域や用途、または製造メーカーによって、異なる型番を持っている物が多く存在します。

(249) 真空管の中で楽器用に使用されている最もポピュラーなプリ管は、12AX7(A)/ECC83ですが、日本では略して「ペケナナ」と呼ばれる事があります。

(250) 人の耳は、音質が同じでも、音量が大きくなると良い音と勘違いしてしまう傾向があります。音質の比較をする場合は、音量を揃えてから行うと、正確に比較をする事ができます。
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SUGIZOさんの最新ギターシステム紹介(4) INPUTセクション [楽器機材]

今回は、SUGIZOさんの最新ギターシステム紹介(4) INPUTセクションです。

プラグ.JPGとにかく重要なのがインプットセクション。ここが駄目だと、後で補正したくても無理が出てきます。
ギター本体のジャックに接続されているのは、フリーザトーンで独自に開発したプラグとケーブル。プラグは、CU-6550LNGに使用されているプラグです。ケーブルは、ソルダーレスケーブルCU-416を使用しています。ワイヤレス用ケーブルに、この組み合わせを使用することで、サウンドクオリティーがかなり上がります。とにかく良いサウンドにするには、ギターに近い場所からスタートしなければなりません。






2012_11150162.JPGワイヤレスの受信機はSHURE製。
合計4チャンネル分が用意されています。
すぐ下にあるのが、カスタムで製作したインプットセレクターです。ワイヤレスレシーバーからの出力を1つ選択し、エフェクターセクションに信号を送ります。4つの入力がありますが、それぞれの入力はバランス入力になっていて、インプットレベルを調整することができます。トランスミッターやレシーバーでもレベル調整をする事ができますが、トランスミッターを複数のギターに兼用する際には、このレベル調整が重宝します。また、簡単にギターの出力レベルを変化させたときのサウンドの変化を確認する事ができます。
各インプットのレベル調整ボリュームの右隣には、トグルスイッチがあります。このスイッチは、各インプットのON/OFF/SELの3つの選択を行います。ONにする事で、各入力のミックスをする事もできます。SELに設定しておくと、右側のセレクトスイッチで入力をワンタッチで選択することができます。曲間のギターチェンジは素早く行う必要があります。選択したいインプット番号のプッシュスイッチを押すだけで、そのインプットが選択され、今まで選択されていたインプットが解除(OFF)されます。
また、このインプットセレクターには、D.I. アウトやチューナーアウトも装備しました。考え得るフル装備です!

インプットセレクターの下にあるのがPMS-16U、MIDIで制御するために使用するコントローラーです。ARC-3から送られてきた、MIDIプログラムチェンジナンバーを受け取り、その番号に記憶されたプリセットが呼び出されます。そのプリセットにストアされたエフェクトループのON/OFFやアウトプットのON/OFF情報が呼び出されます。このPMS-16Uのコントロール信号は、メインラックの左隣に設置されているペダルエフェクターが載ったボードに接続されます。このPMS-16Uがアンプの手前に接続されているエフェクターすべてのON/OFFをコントロールします。また、各アンプに出力するラインも同時にコントロールします。

次回は、PMS-16Uでコントロールされるエフェクターセクションについてご紹介いたします!



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フリーザトーン・今日のつぶやき(231)~(240)をまとめました! [音楽]

フリーザトーン・今日のつぶやき(231)~(240)をまとめました!

(231) プロミュージシャンのエネルギーってトップアスリートのようにもの凄いです。骨折してもプレイするSUGIZOさんしかり。熱を出しながらステージに上がって、終演後には治っているしまっているようなミュージシャンを見た事もあります。本当に凄いです!

(232) 以前、話題にしましたが、プロミュージシャンが3シングルピックアップが載ったギターを使ってバンドスタイルで演奏する時、センターピックアップやフロントピックアップで音作りをしていることが多いことに気付きます。ハーフトーンの音は弱いのでしょう。

(233) 一部のエフェクターは、エフェクトONにしてあっても、一度電源を切り、再度電源を入れるとOFFになってしまいます。これはエフェクトON/OFF回路にロジック回路を使用していて電源ON時にリセットがかかってしまう事が原因です。

(234) 最近はMIDI搭載のエフェクターやアンプが増えてきました。MIDIについて苦手な方もいらっしゃると思います。ギターシステムで使用するMIDIは、以外に簡単なのでしばらく連続して話題にしようと思います。お付き合いよろしくお願いいたします!

(235) MIDIネタ。そもそもMIDIって何?と聞かれる事があります。手っ取り早く言うと、ケーブルを使って送る電気言葉です。共通の言葉を使う事で、メーカーが違っても互換性があり、接続する事ができます。

(236) MIDIでできる事は色々あります。フットスイッチを一度踏むだけで、アンプのチャンネルが切り替わり、使用したい複数のエフェクターのプリセットが同時に切り替わるといった便利な設定も可能です。曲に合わせたディレイの設定も簡単に呼び出せます。

(237) MIDI対応のエフェクターには、プリセットと呼ばれる設定を保存しておく場所が用意されています。この場所には番号が振られていて、通常128通りが用意されています。この場所を呼び出すのがMIDIプログラムチェンジナンバーと呼ばれる命令です。

(238) MIDIにはMIDIチャンネルと呼ばれる、テレビチャンネルのようなCh1からCh16があります。ユニットごとに、チャンネルを設定する事で、ユニットごとに異なる命令を送る事が出来ます。

(239) MIDI信号はDINコネクターと呼ばれる5ピンのプラグを両側に使用し、ストレート配線されたケーブルを使用します。実際に使用されているのは、5ピン中3ピンで、5ピンとも接続されているタイプと使用する3ピンのみ接続されているタイプがあります。

(240) MIDI信号はフォトカプラーと言う、光素子を利用しデーターの受け渡しをしています。 MIDI信号を受送信する際、デジタル回路側でグランドループが起こらないようになっています。

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SUGIZOさんの最新ギターシステム紹介(3) [楽器機材]

SUGIZO and HAYASHI.jpgSUGIZOさんのシステム全体の構想は、なかなか頭の中でまとまりませんでした。複雑に配線し機材を増やせば、機材の組み合わせが簡単にできるようになり、信号の流れとしては完成するのですが、機材を増やせばシステムが巨大化し、音質劣化を防ぐ為の回路もどんどん増えることになってしまいます。最初のプランは非常に大きなシステムで改善が必要でした。

何度もSUGIZOさんのギターテックをしている辻さんと打ち合わせを行い、あーでもないこーでもないと何通りもプランを出し、検討しながらアイデアをまとめて行きました。その中で一番画期的なアイデアが、写真のエフェクターが載ったボードです。

DSC07603.JPGもともとラック内に引き出しを用意し、その中にペダルエフェクターを入れる予定で、更にエフェクターをつなぎ込むセンドリターンユニットも、ラックユニットにしてラックマウントする予定でした。それだけで10U~12Uのスペースが必要になります。とても小型化できる仕様ではありません。

そこで写真のようにペダルボード上にセンドリターンユニットを載せ、その上にエフェクターを配置する構造にしました。つなぎ込む直列のループ数は12個で、設置する際はアンプラックの上部に置かれます。

またアンプへ分岐するアウトプットセレクターユニットもラックマウントする予定でしたが、このユニット内部に4出力のアウトプットセレクターを組み込みました。こうする事で、電源を含めると通常は13U~15U位必要なラックスペースを、このボード内に組み込む事ができました。

このサイズに納める為に、エフェクター用センドリターン回路は新たに設計し、小型化を行いました。もちろん小型化する事による音質の妥協は無しです。

このセンド&リターンユニットは、各ループにセンドレベルとリターンレベルを調整する機能が付いています。エフェクターとギターやアンプとの相性は、レベルによる相性がかなりあります。レベルを微調整することで、エフェクターに対してベストなレベルで信号を送り出す事ができます。また、レベル調整によってS/Nを良くすることも出来ます。一般的にスイッチングシステムは、ユニティーゲインでエフェクターをオン/オフするものが多いのですが、今回は完全特注システムですので、全てのループにレベル調整が出来きるようにセンドとリターンの調整のノブを付けました。
また、このユニットの特筆する事項として、全てのセンド出力とリターン入力はバランスタイプになっています。アンバランスタイプのエフェクターであっても、バランスタイプのエフェクターであっても使用する事ができます。また、インストレベル、ラインレベル、両方に対応しています。言い換えると、市販されている全てのエフェクターに対応しているとも言えます。永くご使用頂く為に、設計段階から、さまざまな機材に対応できるための回路設計を行いました。

写真を見ただけでは分かりにくいかもしれませんが、実はこのボードがSUGIZOさんのシステムの核となっています。ボードの左側には、カスタムで製作した電源ユニットを配置しました。各フェクターに最適な電源を供給しています。この電源ユニットによってノイズレベルが低減し、サウンドも向上しています。

先日、リットーミュージックから発売になりました、拙著「ギタリストとベーシストのためのシステム構築マニュアル」を持ちの方は、172ページをご覧ください。SUGIZOさんのシステムの配線図が載っています。「CUSTOM 12 LOOPS and 4 OUTPUTS UNIT」と書いていある部分が、エフェクターの下に配置されたユニットになります。是非、参照してみてください。

次回は、インプットセクションについてご紹介する予定です。
つづく


ギタリストとベーシストのためのシステム構築マニュアル

ギタリストとベーシストのためのシステム構築マニュアル

  • 作者: 林 幸宏
  • 出版社/メーカー: リットーミュージック
  • 発売日: 2013/01/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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SUGIZOさんの最新ギターシステム紹介(2) [楽器機材]

pick.JPG今までSUGIZOさんのリングモジュレーター製作を行ったり、エフェクターやケーブルなど単体製品には携わってきましたが、ギターシステムの構築の仕事をご依頼いただいたのは2011年からです。その時に構築した機材については、私のブログ(2011年11月)でもご紹介しました。現時点で、23,000カウントを超える閲覧数があり、SUGIZOさんのシステムへの関心の高さが伺えます。
現在のLUNA SEAツアーでSUGIZOさんが使用しているシステムは、この時点から大きく変わっています。ファンの方だけでなく、楽器をプレイする方に役立つ内容が含まれると思いますので、このブログを是非読んでみてください。

SUGIZOさんのシステムを構築する上で、一番最初に行わなければならないのが、SUGIZOさんのサウンドバリエーションの把握です。どのようなエフェクターを使用しているのか、どのような組み合わせで音を作っているのか、全ての組み合わせを把握しておかないと、システム構築をする事ができません。

全てのサウンドバリエーションを把握した上で、エフェクターの接続順、エフェクターの再選定を行います。なぜ、再選定を行うかというと、今まで使用して来たエフェクターを全てリストアップしていくと、かなりの量になってしまいます。出来る限りシンプルに、且つ拡張性のあるシステムにしていくために、使用するエフェクターの数とループ数を何度も何度も確認しながら決めて行きます。

今回、システムを構築する上で、非常に難しい課題が4つありました。
1. サウンドクオリティーを犠牲にする事無く、システムのサイズを出来る限り小さくする。
2. 海外でも使用するため、海外で使用するシステムを考慮した仕様にする。
3. 足を使った操作をし易くするため、SUGIZOさんの足下の機材(ペダルボード)は横幅を狭く設計する。
4. 使用するアンプが合計3台あるので、音色ごとの出力レベルを調整するための機器を新たに開発する。

4番目については、2011年に構築したシステムでの課題点でしたので、その当時から解決策を検討していました。ほぼ2年に渡って新システム向けの開発を行っていた事になります(笑)。もちろん具体的にSUGIZOさんに最終的な提案をしてGOサインを頂いたのは、ずっと後の事になります、、、

つづく





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