So-net無料ブログ作成

『ギタリストとベーシストのためのシステム構築マニュアル』を出版します! [技術]

帯あり-721x1024.jpgブログに本でも書くか、と独り言を書き込んだ事で始まった執筆活動。一年近くかけてリットーミュージックから出版することになりました。

タイトルは『ギタリストとベーシストのためのシステム構築マニュアル』。あったら自分で買いたいくらいの内容です(笑)。若い頃は、こんな本があったらな〜とずっと思っていて、洋書も含めて探しても見つかりません。まさか、自分が書く事になるとは思ってもみませんでした。

できる限り、わかり易く実例を挙げて書きました。この本を読んで、自分でペダルボードを組んでみようかな、とか、ちょっと手直しをしてみるか、とか何か行動を起こすきっかけになればいいなと思っています。もちろんシステムは人それぞれで全く異なりますので、自分の方法を探して行くことになりますが、その入り口にして頂ければ幸いです。

この本を出版するにあたり、布袋寅泰さんからコメントをいただきました。自分の音を追求してこられたからこそ言える深い言葉だと感じました。是非、読んでみてください。

どんなにいいプレイでも音が良くなければ人には伝わらない。どんなに音が良くてもプレイが悪ければまた人には伝わらない。もちろん、良い音とはプレイヤーがその指と心で探し奏でるものだが、それを忠実に、いや、それ以上に増幅させて空気を震わすのは、ギターからアンプに届くまでの過程(システム)にかかっている。「ギターから直に繋いでアンプで鳴らす」という言い方はいかにも純度の高いリアルな音を想像させるが、実際はそこに行き着くまでの電気信号をよく理解しコントロールすることにより、さらなるピュアなサウンドを手に入れる事が出来るのだ。 僕は長年に渡り自分だけの音にこだわってきたつもりだ。誰の音とも違う、「布袋寅泰」の音。それは歪みすぎず、乾きすぎず、伸びすぎず、短すぎず、甘すぎず、硬すぎず、言葉するのは非常に難しいが、右手でギターをヒットするときの感触をそのままアンプに伝えること。自分以上の音になってはいけない。自分の未熟さ、つたなさ、もどかしさこそがアイデンティティーであり、自分のギターに陶酔しない事が大事だ。僕はシステムに頼っていない。頼ってしまうとギターを弾く意味がない。しかしシステムを信頼している。いい音が出ないのをシステムのせいにしてはプロではない。 僕を実験台にして、より良いシステムを探求してほしい。僕のスタイルは死ぬまで変わらないので、実験台には最適だと思う。 レーサーは一人。そして勝利のゴールは多くの協力者たちと分かち合うためにあると思っている。 ――布袋寅泰


『ギタリストとベーシストのためのシステム構築マニュアル』
【CONTENTS】
■第1章 システム構築の基礎知識
◎1.音の信号について
◎2.インピーダンスと信号の劣化
◎3.エフェクターのバイパス方式
◎4.信号の位相による音の変化
◎5.ノイズについて
◎6.電源について

■第2章 システム構築の概要
◎1.システム全体の構想
◎2.ペダル・ボード製作の注意点
◎3.ラック・システム製作の注意点

■第3章 システム構築の実例
◎光村龍哉(NICO Touches the Walls)~手狭になったペダル・ボードの組み直し
◎Ju-ken~ベース用ペダル・ボードのオーバーホール
◎布袋寅泰~シンプルかつ実用的なペダル・ボードの新規製作
◎SUGIZO~ラックや複数のアンプを含む大規模なシステム

予約はこちらのサイトからして頂けます。
リットーミュージックのサイトは、こちら
Amazonのサイトは、こちら 
Amasonの新着ニューリリースランキングで62位に入りました!(12/21現在)
nice!(0)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽

ペダルエフェクターの問題(分解して塗装剥ぐのは大変) [技術]

今回は、ペダルボード組みする際、困るなぁという内容に触れたいと思います。
エフェクターを輸入している代理店の方やメーカーの方には是非読んでいただきたい内容です。

塗装2.JPGペダルボードにエフェクターを組み込む作業をする時、ほぼ必ず行う作業があります。それはエフェクターをいったんバラバラにして、シャーシの塗装を剥がす作業です。特に輸入品のエフェクターに多いのですが、塗装が厚く塗ってあるため、シャーシにパーツのグランドが落ちていない(導通がない)物が年々増えてきています。

プロビデンスやBOSSや昔のMXRの内部を見て頂ければ分かり易いのですが、ボトムプレートを開けた時、内部は塗装されておらず、金属部がむき出しになっています。これは、ジャックやポット(ボリューム)などのパーツの金属部をシャーシに接触するように組み立てし、ノイズに強い状態を作るためです。ところが、内部を塗装しない状態にし、外側だけ塗装するには、ある程度の工夫と技術が必要になり、コストがアップします。その為か、内部までご丁寧に塗装しているエフェクターがどんどん増えています。結果、入出力ジャックがシャーシに落ちていないエフェクターや、ポットのダイキャスト部(ハウジング部)がシャーシに接触していないエフェクターが市場に流通しています。
ジャック部.JPGこの写真はエフェクターの内部を撮影したものですが、穴の周りに爪の様な跡がいくつもついているのがお分かりになるとおもいます。これはシャーシとジャックをしっかり導通させ、かつジャックがゆるんで回転してしまうのを防止する役割をする菊ワッシャと呼ばれるパーツの爪跡です。ところが、塗装が厚いため、シャーシに食い込む事が出来ず、導通がない状態でした。

これらのエフェクターは単体でチェックしたり、小さな音では気付きにくいのですが、システムとして構成されたり、大きな音で使用された時に問題が発覚します。
例えば、オーバードライブのレベルやゲインを調整しようと手を近づけた時に、ブーンというハムノイズが出た事はないでしょうか?これは、ポットのダイキャスト部(ハウジング部)がシャーシに接触していない為に起こる現象です。これらの問題を解決するには、いったんばらばらにして、シャーシの塗装を削り落とすしかありません。以外に時間のかかる作業です。

塗装.JPGこれはボトムシャーシを止めるためのネジが通る穴の写真です。これも塗装が厚い為、トップシャーシとボトムシャーシをネジで止めてもシャーシ同士の導通がありませんでした。

このような場合は、ヤスリ等で削り導通するようにしてあげるしかありません。導通が無いと言う事は、裏ブタを閉めずに開けたままの状態で使用しているようなものです。ノイズが乗らない方が変です(苦笑)。

細かい事かもしれませんが、このような問題点を一つ一つ潰していく事で、S/Nの良いペダルボードに仕上げていく事ができます。ライブ会場では、照明・映像機材等が張り巡らされていてノイズの海の中にいるような物です。回路にノイズが乗らないようにシャーシでシールドすべき部分がシールドされていなかったとすると、、、、、結果は見えていますよね。

テスターをお持ちの方は抵抗レンジにして導通をチェックすることができますので、やってみてください。
メーカーさんや代理店の方には、是非点検をしていただき、問題があった場合は改善をお願いしたいです!!!

nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

電源ケーブル変えてみた方が良い?! [技術]

PowerC-PWI.jpg楽器のシステムを製作してる際には、信号用のケーブルだけでなく電源ケーブルに関しても注意を払っています。電源ケーブルを変えると、確かにサウンドが変わります。エレクトリック・インスツルメンツのエネルギー源はコンセント(アウトレット)から供給される電源(AC100V商用電源)です。電源を供給するラインの質によってサウンドが変わるわけです。
電源ケーブルを交換してみようという方は多いと思います。これから説明する内容が皆さんの参考になれば幸いです。

オーディオのアンプではなく、楽器用のアンプ、特に真空管アンプを使用する際の電源ケーブルについての質問が多く、「アンプの電源ケーブルは変えた方が音が良くなりますか?」、「お薦めの電源ケーブルはありますか?」という質問をよく受けます。また、「電源ケーブルを変えたらヒューズが飛びやすくなった気がするのですが、そんな事はありますか?」という質問もありました。

実際にヒューズが飛び易くなるのでしょうか?
アンプのヒューズの定格(ヒューズの種類や値など)は添付された電源ケーブルを使用してメーカー側で決めています。電源ケーブルも極端に言うと抵抗です。電流を流すとその抵抗値に応じて、電圧が下がります。アンプの音量を上げ、大音量でプレイしたり、継続して大きな音を出し続けた時、アンプには大きな電流が流れます。その分、電源ケーブルの持つ抵抗成分によってトランスの一次側に供給される電圧が下がります。例えば、練習スタジオの壁に付いているコンセント(アウトレット)にAC100Vが出ていたとしても、電源ケーブルを通過して、電源トランスに届くまでに5V位下がってAC95V位になっていることは普通に起こっています。こたつやホットプレートの電源ケーブルが熱くなっている事がありますよね。電源ケーブルの抵抗成分が電力を消費して熱くなっているのです。

高級な電源ケーブルを使用すると、この抵抗成分が小さいため大音量で鳴らしても電圧の低下が小さくなります。これは供給側の電圧を持ち上げたのと同じ状態とも考えられます。電圧の低下が少ないため最大出力が上がります。このように考えていくと、アンプの最大出力が上がり、メーカー側が想定していた電流より大きく流れるためにヒューズが飛び易くなるというケースが考えられます。

どのメーカーのアンプのヒューズが飛び易いか探って行った所、ヒューズの値を小さくぎりぎりに設定しているアンプのヒューズが飛び易くなっていることが分かりました。ヒューズの値にどれくらい余裕があるかどうかなんて普通はわからないですよね。ただ、ヒューズが飛んだからといってアンプの内部回路を壊してしまったり痛めてしまったりと言う事は、今までの経験上ありません。

話を少しもどして、アンプの最大出力が上がると言う事は、音量が上がって聞こえます。
人間の耳は音量の大きい方が音が良くなったと感じる傾向があります。
電源ケーブルを高級品に変えると音圧が上がり音が良くなったように聞こえるのは確かです。

音楽的に高級電源ケーブルに変えない方がいいのではないかと思っている内容があります。私は電源ケーブルがチューブアンプのナチュラル・コンプレッション・サウンドを生み出す重要な要素だと考えています。例えば古いブラックフェイスのFenderのPrinstonアンプは日本と同じ2芯の平行線タイプの電源ケーブルが付いています。これを細いからといって太いケーブルにすると、Prinstonアンプの持つ良さが失われてしまったと感じます。

アンプには回路の持つダイナミックレンジの制限によるリミッター性能があります。ある一定以上の音量を入力すると、回路のダイナミックレンジの制限により、クリッピングという現象(歪み)が発生します。チューブアンプは偶数次の倍音成分が多く含まれる歪んだ音(ディストーションサウンド)となる為、耳に優しい心地よいディストーションサウンドが生まれます。

またアンプの設計によって程度が変わりますが、電源電圧の変化によるコンプレッション/リミッター効果があります。音量が上がると共に供給される電源電圧が下がりダイナミックレンジが狭くなり、また電圧低下が継続した場合、最大出力が低下します。コンプレッション/リミッターが効くわけです。弦を弾いた瞬間は大きな信号が入力され大きな音量となりますが、そのあと弦の振動は減衰し、アンプへの信号は小さくなります。その後は電源電圧が上がりコンプレッション/リミッター作用が緩和されます。弦をヒットした後、アンプ全体でコンプレッション/リミッターを働かせているようなイメージです。

これら二つのコンプレッション/リミッター作用がチューブアンプサウンドの心地よさ、プレイして気持ち良いと感じさせる重要な要素だと考えています。Prinstonアンプの持つ良さが失われてしまったと感じてしまうのは、コンプレッション/リミッターの作用が変わってしまったからだと考えています。あくまで私の主観的な考えです。好みもありますので、ケーブルを太くして良くなった!と感じる方もたくさんいらっしゃると思います。

一方で反応が悪いアンプの場合、電源ケーブルを良質な電源ケーブルに変えて改善を狙う手法もあります。ピッキングニュアンスや表現力をより上げる為に供給する電源の能力を上げることで好みのニュアンスを得る事ができる場合もあります。

以上、ヒューズとコンプレッション/リミッター作用の二点について述べてきましたが、他の観点から見ると良質な高級電源ケーブルを使用するメリットがまだまだあると思います。高級電源ケーブルを使用することを否定しているわけではありませんので、念のため明記しておきます。ただ、多くの高級電源ケーブルは太すぎて、取り回ししにくいのが難です。あと、少し触ったらケーブルの重みで抜けて落ちた経験があります。それ以来、ちょっと自分的にはイメージが悪いです(苦笑)。

私が推奨する電源ケーブルは、AWG16の電源ケーブルです。AWG18の電源ケーブルが添付されていることが多いと思いますが、今までの経験で言いますとAWG16の電源ケーブルで良い結果が出ています。
AWGというのはAmerican Wire Gaugeの略で数字が小さくなればなるほど太いケーブルとなります。AWG16の方がAWG18より太いケーブルです。

楽器用アンプの電源ケーブルではなく、Pro Toolsやデジタルミキサー関係の電源ケーブルを高級品に変えたらサウンドの透明度や奥行き感が飛躍的良くなったという話も聞きます。電源ケーブルもサウンド作りをするシステムの中で重要なファクターです。ギター/ベース用のケーブルを変えて音が変わることを利用しながらサウンドメイキングをするように電源ケーブルでもトライしてみる事は大切で貴重で興味深い経験になると思います。

nice!(0)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽

関西の方がアンプの音の鳴りが良い!? [技術]

「関西の方がアンプの音の鳴りが良いんだよね~」私がこの業界で仕事をするようになった時には既にこう言われていました。大雑把に関東と関西で何が違うかというと商用電源(AC100V)の周波数が違います。関西は60Hzで関東は50Hz。ここでは話を分かりやすくするために、関西60Hz、関東50Hzとして話を進めさせていただきます。
震災の影響で電力会社が電力を融通しあう時にネックになったのも、この電源周波数の違いです。新聞やニュースで取り上げられていましたので、御存知の方も多いと思います。この商用電源周波数についてはこちらに詳しい説明が載っていますのでご興味がある方は読んでみてください。こちらです。

ところでこの50Hzや60Hzというのは何を表わしているかというと、50Hzの場合、1秒間あたり50回の電気的振動が繰り返されているという事を表しています。50Hzの場合は1秒間に50回ということになります。50Hzと言う事は0.02秒(20mSec)に一度、電気的振動を行っている事になります。少し分かりにくいので、弦楽器の振動に言い換えます。太く長い弦を弾いた時、低い周波数の50Hzの音が出たとします。この時、弦は0.02秒(20mSec)に一度振動し、往復しています。

サイン波.jpg少し話がそれますが、日本の商用電源はAC100Vです。実際にその電気的振動を波形で確認してみると、サイン波といわれる形の波形を見る事が出来ます。(状況によっては歪んでいたりスパイクノイズ等が混入している場合もありますが、ここでは除外します。)少しずつ上昇して頂点に届くと、少しずつ下降します。下の頂点に届くと再び上昇します。これを繰り返しているわけです。AC100Vと言われていても、実際の上側(プラス側)頂点の電圧値は約AC141V。下側(マイナス側)の電圧値は約マイナスAC141Vです。その差282V!!!

話がそれてしまいましたので話を戻します。なぜ、関西の方が(60Hz)の方が音が良いと言われているのでしょうか。特にアンプの場合は電力を消費します。スピーカーを駆動するエネルギー効率はかなり悪いですし、まして真空管アンプの場合は、かなりの電力を消費します。電力を消費すると言う事は、アンプは電源供給元からどんどん電力を吸い取っているわけです。供給側はどんどん電力を送りださなければなりません。もうお分かりだと思いますが、関東では1秒間に50回エネルギーを供給しているのですが、関西では1秒間に60回エネルギーを供給しているのです。エネルギーが十分に供給出来ている方が、アンプの反応も早いですし、楽器のダイナミクスに十分な反応を示します。関東に比べて関西は20%アップの割合で電力供給している為に、アンプの鳴りが良いと言われています。

ちなみに、ライブツアー等で持ちまわる安定化電源で、周波数を切り替えて使える物がありますが60Hzに設定して使用している場合が多いようです。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

楽器の位相問題について(2) [技術]

音を作っていく上で重要な「位相」について書いていきます。多くの方が「位相」という言葉を知っていると思いますが、具体的にピンとくる方は少ないのではないでしょうか?既に知識をお持ちの方には物足りない内容だと思いますがおつきあいください。

音を作る上で、具体的に必要と思われる「位相」についての知識は、「正相」と「逆相」です。
例を挙げて説明します。あまり専門的な言葉を使うと分かりにくくなると思いますので、あえて使わないようにします。
スピーカーが目の前にあるとします。音が出ているスピーカーは前後に振動して空気を振るわせています。スピーカーが動き出す瞬間、スピーカーが自分に向かって(前へ)動き出す時、位相が「正相」と呼ぶ事にします。逆にスピーカーが自分の方向と逆に向かって(後ろへ)動き出す場合、これを位相が「逆相」と呼ぶ事にします。
「正相」と「逆相」に動くスピーカーを用意し、全く同じ音を同じ音量で鳴らした時、どのような事が起こるでしょうか?「正相」と「逆相」スピーカーの特性が全く同じとすると(そのような事は実際ありませんが、、、)音が聞こえなくなります。「正相」の音と「逆相」の音が打ち消し合うからです。数字の「1」と「−1」を足すと「0」になるのと同じです。
皆さんがご存知のノイズキャンセリングヘッドホンも同じ原理です。消したいノイズに対して「逆相」のノイズを加えて打ち消すようにすると聴こえていたノイズが少なくなっていきます。

「正相」と「逆相」スピーカーの音が消えないようにするにはどうすれば良いでしょうか?一番シンプルな解決方法はスピーカーに接続されている配線を入れ替える方法です。スピーカーには「+」と「-」の端子が用意されています。ここに接続されている配線を入れ替えるのです。すると、「逆相」で鳴っていたスピーカーが「正相」で鳴るようになります。当然の事ですが、両方のスピーカーが「正相」で鳴った場合は1台のスピーカーで鳴らしている音量より、さらに音量が上がって聞こえるようになります。

ギターやベースアンプを同時に2台鳴らした時、音量が上がる事を予想する訳ですが、中低域の音量が思ったほど上がらない場合があります。また両方のアンプを並べて両方の音を聞いてみると、合わさった音が気持ち悪い事があります。(気持ち悪いという言い方以外に適切な言い方があれば良いのですが、、、ボキャブラリーが少なくてすいません)この場合、1台のアンプに対して、もう1台のアンプが逆相でになっている事がほとんどです。アンプがマルチチャンネルアンプ(2つ以上の音色を切り替えて使用できるアンプ)でない場合、スピーカーの「+」と「-」の端子の配線を入れ替えるのが一番早い解決方法です。
スピーカーを2発以上使用している場合は、キャビネットのインプットジャックで「+」と「-」を入れ替えたり、スピーカーケーブルのプラグに接続された配線を入れ変えるのが簡単な方法です。
マッチレスのDC30コンボアンプにはスピーカーの位相を変えるスイッチがリアパネルについています。良く考えられたプロフェッショナルな仕様です。

その他、アンプに入力する手前で位相を変える解決方法もあります。具体的には、オペアンプなどを使用した逆相回路を使用する方法と信号用トランスを使用して位相を変える(反転する)方法があります。

つづく





nice!(1)  コメント(1) 
共通テーマ:音楽

楽器の位相問題について(1) [技術]

今回は非常に重要な楽器の位相の話をしようと思います。

あまり知られていないのですが、多くのワウペダルやペダルタイプのコンプレッサーはエフェクト・オンにすると位相が逆転して逆相になります。
いくつかのマルチチャンネルのアンプは、あるチャンネルだけが位相が逆相になっています。センドリターン回路をオンにするとアンプの出力が逆相になってしまうアンプも多く見られます。
また、なかなか気付きにくいのはディレイ音の逆相です。

バンド演奏中、ある音色だけ聞こえにくく、バンドサウンドの中で埋もれてしまう事はないでしょうか?また、イヤモニである程度音量を稼いでいても、聞こえにくくなることは無いでしょうか?
それはPAやモニター側の問題でないことが多く、使用している機器の組み合わせが原因で、スピーカーから逆相で出力されていることが多いのです。PAエンジニアがフェーダーを上げても、実質音量は上がって聞こえません。

機器類だけの例を挙げましたが、ギターやベースの本体で起こるデッドポイントは、弦と楽器本体の持つ固有振動の位相差が原因で起こります。

音楽関係の仕事に20年以上携わっていますが、位相の問題が非常に把握しずらく解決しにくい問題です。多くの方に知識として知っていただきたいと思いますし、これから説明していく中で解決方法等も紹介して行きたいと思います。

つづく

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

本でも書こうか?! [技術]

最近、ライブやミュージシャンの話題も良いと思うのですが、自分にしか書けない技術的な内容をもっと書いていこうと思います。本でも書くか(笑)。なかなか実用的で役立つ本て、以外とないからなあ、、、。どこかの出版社から話が来れば、頑張って書くんだけど・・・(笑)

nice!(0)  コメント(5) 
共通テーマ:音楽

お薦めの本(グランディング&シールディング) [技術]

以前、在籍していた日本ビクターの大先輩から薦められた本があります。技術者であれば必須のグランディングやシールディングに関する技術本です。
「Grounding and Shielding Techniques」Ralph Morrison著
という本です。英書ですので読破するには時間がかかるかもしれませんが、内容は大変充実しています。グランディングやシールディングの技術は、機器単体の設計でも重要ですが、システム(機器を複数接続する場合)の設計時には、さらに重要になってきます。グランディングやシールディングに特化した技術書はあまり見かけません。この本は非常に重要な本だと思いますので、是非読んでみてください。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。